「遙か・4」 プレイ記

発売1年を目前に、やっと終了

[保管庫]へ



[6月19日] [6月20日] [6月21日] [6月22日] [6月23日] [6月24日] [6月25日]
[6月26日] [6月27日] [6月28日] [6月29日] [6月30日] [7月8日] [7月9日] [7月12日]
[2009年6月15日]

攻略の役に立たないプレイ記ですが…

「4」のプレイ中は、今は撤去された 掲示板に、毎日のように延々とプレイ記を綴っておりました。 ネタバレを避けるため奥歯に物の挿まったような書き方をしていましたので、 読んでいる方には歯がゆい思いをさせてしまったのではないでしょうか(苦笑)。
でも今では堂々とネタバレ解禁。 ですのでここでは、掲示板の再録と、全クリ後視点からの感想を 並列する形で書いていこうと思っています。
以下、かなり勝手な感想を書きまくっていますので、「4」未プレイの方、 プレイ中の方、そして「4」が最高!という方、自分でも困るほど萌えている方も、 ご注意下さいませ!!!


で、早速一言……。

「始まりの物語」…というキャッチフレーズの意味は、 「始まりに到達するまでの物語」と解釈してよいのでしょうか。
歴代の「遙か」に至る道が、ここで初めて開かれた、と。

「八葉」という言葉、彼らと神子との間に絆が存在する…と語られるのは、 別の話でのことなのでしょうか。

ゲーム中で明らかになったのは、世界についてもキャラクターについても、 氷山の一角に過ぎません。 モデルとなる具体的な時代背景がないだけに、 納得力読解力に不自由な管理人は、今もって「4」世界は 曖昧模糊としたままです。
どっぷり浸かって堪能して幸せな時間を過ごさせてもらって、 それでもどこか落ち着かない気分なのは、 このためなのかもしれません。
続編……作られるのでしょうね(笑)。

[ページトップへ]

6月19日(木) 1周目第1章 黒雷は強かった(ぽっ…)

昨日午後、オフィシャルから宝箱到着。 送り状の品名欄に「遙か」の名はなく、「フライング厳禁!!」とありました(笑)。

山のような所用をすませ、夕方になってから、慌ただしく開封!

「舞一夜」で泰明さんのネタバレスチルを見てしまう、という痛恨の一撃 に遭ったので、フォトライブラリはガマンガマン……でもちょっとだけ…… うあああ!!見るんじゃなかった。水野先生の原画資料集もガマンガマン…… でもちょっとだけ……うあああ!!見るんじゃなかった。←完全にバカだ。 鼻の下だけは、すっっっごぉぉぉく伸びました(苦笑)。

序盤のストーリーは、公式サイトで読んでいるので迷わないだろうとは思いつつ、 システムが新しくなっているので、操作でもたつかないように、 説明書(あるキャラのネタバレ要素が、かなり露骨に出ちゃってますよ…汗)を アタマに叩き込んで開始!!

で、最初に、とても嬉しかったのが、音楽!!です! おなじみのテーマが、 アレンジされて流れています。ああ、「遙か」だ……と、この音楽だけで、 なつかしい世界に巡り会ったような気持ちになりました。 公式サイトの、あの広々としたテーマは、とても相応しい絵のところで、初めて流れます。 黒雷の登場時のBGMのカッコよさといい、音楽に関してはにっこにこです。

新システムということだからでしょうか、これでもか!!というほど親切なチュートリアル。 説明書覚えなくても大丈夫でした(苦笑)。 調べる物、話しかけられる人物には、ちゃんとアイコンが付くし。 至れり尽くせりです〜〜。

特筆したいのが、新たに追加された、クイックセーブ&ロード。 全部の会話を選択してみないと気がすまない者にとっては、何ともありがたい機能です。

それでも進みはノロいです。 序章のマップを、奈良の地図と照らし合わせたり…(汗)。 そして今は、「どげんかせんといかん」な知事さんのいらっしゃる県の、 天孫降臨で知られる場所にいます。異世界的には、中つ国のはじっこらしいのですが…。 そこで、わんこな耳と尻尾の可愛い男の子に見張られているところ。 家人が帰宅したので、昨日はここでプレイ封印。 1周目は、もっとサクサクいってもいいかも、と反省してます。

それにしても…大谷育江さんがいらっしゃらないのが、とても淋しいです…。





以上、掲示板の再録でした。以下、ゲームクリア後のネタバレ付き感想です。
毎回、こんな感じで書いていきますので、よろしく〜。

管理人が「遙か」にハマったのは、2005年4月。 この時には既に「3」まで出ていたので、3作一気にプレイしました。 今思えば、すっっっごい贅沢!!ですよね。 まあそんなわけで、完全な新作を待って「遙か」をプレイするのは「4」が初めてなのです〜〜。 メモカの必要量からすると、やはりかなりのボリュームか…とドキドキしながらプレイ開始。
ヒロインはデフォの葦原千尋。でも誕生日は最後までかたくなに自分のもので…(笑)。

開始早々、教室の机に「既定…」の文字発見。誰が犯人でしょう? この時点では、???なのですが、 こちらの世界にも、あちらの世界からの、何がしかの影響があるということでしょうか。 いずれ、またここに戻ってくるのね、と心の中に教室フラグ(笑)。

序章で一番のお気に入りは、風早と柊の黒い丁寧語対決(笑)。 緩急のある会話、これで別録りとは…(惚れ惚れ)。やはり三木さん、 降りないでくれて感謝感謝!!!です。
そして、作品紹介で幾度となく触れられていた「魔物」さんと初戦闘。 正体を伏せているとはいえボイス付きなので、「遙か」初プレイ の神子様以外には、セリフがなくてもバレバレ(笑)。ヒノエくんを「魔物」扱いはひどいわ、と突っ込みながら、 チュートリアルのままに戦ってお約束の勝利。

そして気がつけば異世界。ここで初めて流れるテーマを一通り聴いてから、 那岐と一緒に、風早を探しに行きます。
知らない世界で単独行動だった「2」の花梨ちゃんを思うと、 ほかの歴代ヒロインは恵まれてるなあ、とつくづく。 花梨ちゃん強い!将臣くんすご過ぎ!!

で、早くも黒雷と遭遇。 この辺の、主要キャラを次々と出してくるところはさすが!というか、 わくわくです。 あ、石田さんだ…(どきどき←すごく緊張)。 うわあ…今回はこういうキャラなんだ…(ぽっ)。 しかも常世のテーマ、かっこいい!!
ということで、皇子との初逢瀬(←勝手に決めている)は夢のように終わりましたとさ(爆)。


☆・・・☆・・・☆・・・☆・・・☆・・・☆・・・☆・・・☆・・・☆・・・


プレイしている時はオンタイムで書いていましたが、こちらの日記は不定期になるかと思います。 夏の間に終わらせるのが目標という、とんでもないだらだらぶりですが、どうか 気長におつきあい下さいませ。

[ページトップへ]

6月20日(金) 第3章に入りました

CGの絵に、やっと慣れてきました。神子、あの服装で堂々たる大股歩き…(汗)。 戦闘画面の動きは、さすがカッコいいですけど。忍人の、両刀使いがツボ(笑)。

会話のバリエーションが楽しくて、クイックセーブ&ロードの繰り返しで、 ちっとも進みません。しかも、戦闘できるし…。昨日はトータルで 1時間半以上戦っていたような…。回復ポイントが多数あるので、つい…。 新たに加わった仲間との絆も満タンになったので、しぶしぶ 切り上げました。戦闘後の絆の上昇分が見られるのが、プチ楽しいです。

心の天秤を動かす=絆の関を越える+獲得できる恵の量が増える なので、せっせと天秤を動かしまくり(笑)。八(←その通り)方美人だけれど、 1周目はこれをしておかないと強くなれない! 天秤は、画面にでかでかと登場して、これからの選択肢が大事なのよ!と、 予告までしてくれるところが、超親切(笑)。 でも、全員の天秤を動かすのは大変、と解説書にありました。 サブキャラ多いし、今の段階でメモを見ても、先は長〜〜〜〜〜〜いです。

ゲームの進行状況でいえば、神子はすんごい成長ぶり。 舞一夜の追撃・恋花光臨の進化版は、かなりの威力(わはははは!!)です。 まずは、序盤において、主人公の成長の踏み台となる役目を負わされた ザコボスは倒しました。とどめを刺したのは誰かな〜〜(笑)。 四神のうちの一体も登場。伏線をバラ撒きながら、話が本格的に動き始めたようです。

そして現代と同じ地名がいろいろと出てきたので、少し世界がつかめました。 神武東征のルートか?常世の国の軍はどこから来たのか? 等々、疑問は尽きないまま、いざ! まだ、南の巨きな島から出ていないのですが(笑)。

キャラでは、玄武組に、かなりヤラれている模様です。でも2周目を誰にするかは、まだ未定。 今回は明るそうな歴代天玄武の声(笑)と、早く会いたいです。





CGキャラの人形のような質感に、最初は違和感を持っていましたが、 イベント画面で演技(笑)してくれるのは、歓迎。 ゲームの中に演技の「間」があり、さらに、それぞれのキャラの位置関係が分かるって、ありがたいです。 これらは今まで妄想で補っていたのですよね。例えば「十六夜記」の潮岬で、 知盛はどんな風に動いていたのかな…とか。

仲間を増やして次の章へ…がお約束な序盤、次々と味方が増えるところはさすが神子です(笑)。 遠夜の言葉がとてもツボ。神秘的でありながら、切ない雰囲気も併せ持つ詩のようで。
そしてあなたは本当に21歳ですか?なカタブツ忍人(苦笑)。 ショックのあまり黙っていることにした神子は賢いというべきか(笑)。 二人の出会いの真実を知ったなら、風早は?
さらには風早・那岐に加え、サザキ・カリガネのボケ&突っ込みペアが追加。 サザキの登場場面はとても印象的でした。 短いやりとりの中で、おおらかでいい加減で男気のあるサザキというキャラの 魅力が伝わってきて、何となくこちらの気持ちもそれに影響されて明るくなるような(笑)。 関さんの陽性の声にぴったりハマってます♪ そういえば、CDでも関さんはノリノリの演技 をなさっていましたね。

卑怯・小心・傲岸の3拍子そろった雑魚ボスレヴァンタをやっつけ、天鳥船発進! こういう大仕掛けは大好きです!!これで空路を確保〜。
ここで、四国、瀬戸内、山陰などの聞き慣れた地名の数々が出てきたので、 少しだけ脳内にマップが描けました。
でも、この時点ではまだ分からなかった「常世」の場所。 レヴァンタにとどめを刺したのがアシュヴィンというのは 分かっても、ではなぜ、その場所で待ち伏せしていたのかが、 大いに疑問でした。 物語の進行につれて世界の全体像が明らかになっていく、というのは 決まり事みたいなものですが、それでも、もどかしさが募ります。 しかしこの気持ちをずるずると長く引きずることになるとは……(苦笑)。

とにもかくにも二章終了!姫様はめでたく兵を率いて橿原へ。
なのに保志さんだけ、まだ出てきてないなんてぇぇぇっ?! ただでさえ金属性がいなくて苦戦してるのに…(それか?)。

[ページトップへ]

6月21日(土) やっと4章に入りました

いーかげんスピードアップしたら?と自分につっこみながら、 やはり1日3時間前後しか取れないのは、先が気になる身にとってはつらいです(泣)。
しかも選択肢が出るたびにクイックセーブ&ロード……。でも、さすがにハズレと 分かっているものは、見なくなってきました(苦笑)。 そのくせ、取りこぼしている恵も多数。何やってるのかなあ。

雷兄弟の会話はあまりに豪華絢爛で、スタートボタンをぽちっとして、 何度も聞き返しました〜(←だから遅くなるんだ!!) それにしても、主人公一行と雷兄弟とは、圧倒的な戦力差。 まだ同行していないですが、アシュヴィンの強さの初期設定が、かなり気になります。

ザザキが、心地よいキャラ(笑)。関さん適役です♪ 独自ルートでどんな展開になるのか楽しみ〜。
そして、柊が隻眼であることが、あれやこれやと何か関わっているのか?というのが、 今のところ最大の関心事。教室の机にあったのは、柊がよく口にする言葉だったのか?とか。

4章は「もののけ姫」的舞台。イベントを少し進めたところで、 きっぱりと電源をオフにしました。 この理性、いつまで続くかな……(苦笑)。





天鳥船の船長にこだわるサザキが、大人げなくて可愛いこと(笑)。 張り合う千尋ちゃんもステキ。こういう会話、なごみます。

霧の中をさ迷いながら、仲間が一人二人と消えていくミステリアスな展開に、 わくわくしました。でも皇と初遭遇して終わり。 ここではまだ軽いジャブの応酬といったところ?
そしてやっと布都彦が登場。 明るいなあ、素直だなあ、可愛いなあ。今回は後ろ向きっぽい人はいないのね、と思ったら、 武人な道臣がなんとまあ煮え切らないこと(笑)。 彼が同道することになったので、神子一行は神武東征ルートかと。八咫烏に先導してもらうし、決まりか。

布都彦に続き柊も加わって、一気に天地白虎が揃いました。 道臣や柊が仲間に加わる経緯を通して、神子不在の5年間に起きたことが徐々に 見えてきましたが、この空白の5年、妄想の宝庫になりそうな(笑)。

さて、金属性が入って攻守にバランスが取れるようになったのはよいのですが、 まだ1周目で育ての足りない神子御一行様なので、 雷兄弟が出てくると、もーそれだけで、ドキドキです。 いや、もちろんトキめいてもいるんですけど(笑)。 しかしお兄様は厳しいお方ですね。 どんなルートでも目的地に着けばいい派な弟と違って、 正しい道を行くことが大事派。好対照なお二人です。 で、やはり何度聴いても美声なお二人。この会話も別録りなのですよね〜。うっとりです(笑)。

ところがプレーヤーがうっとりしている間に姫は大ピンチ。 何とか脱出して第4章へ。 柊が来たことで、書庫がやっと開きました。 竹簡を読み聞かせしてくれる柊の声を、 脳内のMS(←もびるすーつ、ではない)ボイス・ジェネレータで 再生(笑)。

次の舞台は出雲…。主立った地は欠かしませんね。
ここは完全に常世の勢力下にあるようですが、 なんか平和っぽいのでびっくり。
で、行く先々で常世の皇子に一目惚れされる千尋ちゃんにもびっくり(笑)。 ヒロインの特殊能力?とはいえ、「4」はお姫様ということもあってか、 主人公の美人度が高めに設定されているような。

[ページトップへ]

6月22日(日) 7章にへろへろと到達

昨日は、少し長めに時間が取れました。1章に2〜3時間ペースかな。
戦闘をせっせとするかどうかで、時間はかなり変わります。 勝てないまでも持ちこたえれば……な戦いもあるので、強くなっておきたいですし、 いろいろな配置を試したり敵を倒す順番を考えたりするのが好きなので、 ついつい燃えてしまいます。味方がランダムでいろいろな提案をしてくるのも、 アドリブきいてて楽しいです。

サブキャラの天秤は途中から放棄。八葉の中に、うっかり天秤出現イベントを スルーしてしまったキャラがいて、痛たたたた…です。その先の天秤も現れないので、 話しかけてもまー冷たいこと(苦笑)。

黒雷は特別なのでしょうか。それとも、失敗でも天秤が出ていたからでしょうか、 続くイベントが始まって、狂喜♪ 何か色々言ってるけれど、 ほぼコクってるのも同然ですね。その後もこの方だけは、全部の選択肢を見て、 声を堪能してから進めています。でも独自ルートには、修行してから挑みますね(笑)。 解説書では、真っ先に黒雷を攻略した画面が出てますが(笑)。

きっぱりしたキャラが多くて、気分は上々。独自章は天地玄武からスタートしようと、 すんなり心が決まりました。泰明さんのツボ要素が、二人に分身したみたいな感触。 不器用の塊は大好きです。

ともあれ、4章は物語の要の一つのようですね。分岐ポイントっぽい 選択肢が現れ出しました。でも、迷宮のクリスマスイベントのように、 1箇所にまとまってはいないようなので、自由度は高めかと。

記紀神話のおいしいところが次々と出てきますが、 それらが「遙か」と上手く絡んでいるのが嬉しいです。
ただ、常世の設定が、まだよく飲み込めていません。 領土の概念がはっきりしなくて…。単なる外国勢力 というには異界っぽいし、豊葦原に対する 占領支配の形態もよくわからず、中つ国との間で勢力範囲が どのようになっているのかも曖昧。 また、王族だけが、特殊能力を備えているのか? 価値観は豊葦原と共通する部分が多いようだけど…等々、 ?マークは限りなく…。
世界地図出して(DQか)…とまではいいませんが、 これでもか、とばかりに出てくる終幕の予兆とあいまって、 イメージの中核がすっぽり抜け落ちているのがムズ痒いです。 でもまあ、これは最後に明らかになるのかもしれませんね。 それとも私、何か大切なところを読み飛ばしているのでしょうか(顔面蒼白)。

などと真っ青になりながらも、昨日は休みの前日ということもあって、 極楽なプレイスタイルでありました。 週に一度の大人の楽しみ=焼き鳥&ビールを抱え込み、「遙か」をプレイ。 (←こういうのは、プレイスタイルとは言わない)。 神子じゃなくて、もはやオヤジです。





アシュヴィンはどんな理由で同行するようになるのか、ずっと気がかりだったのですが、 そうですか。共通の敵、利害の一致、なるほど。
笹百合の谷のイベントは、あまり恋愛要素を全面に押し出さないイベントが多い中、 糖度高めと思いました。それが石田さんの声というのが、うれしいです (ユルんだ顔・伸びきったハナの下←見苦しいぞ!)。 今までの地玄武でしたら、間違ってもあーゆーことはしない&言わないはず(笑)= 積極的恋愛行動&率直。

そして、こんな時でも国を語っちゃうところがアシュヴィンのアシュヴィンらしいところです。
けれどこれは、アシュヴィンというキャラの個性だけでは語れないかと。 同じ事が、千尋ちゃんにも関わってきます。それを一言で言うなら、国を率いる重さ。 出雲の章末辺りから、彼女にズン!とのしかかってきますね。
1周目ながら私が強く感じたのは、「4」は、 ノーブレス・オブリッジnoblesse oblige(高い身分の者に要求される義務。 地位にふさわしい行動、精神的道徳的な高さ)を中心にした物語ではないか、ということ。
横文字を文中に使うのは好きではないのですが、今回はお許しくださいね。 フランス語由来のこの言葉に相当する日本語が思い浮かびませんし、 千尋ちゃんの立場には一番しっくりすると思いますので。

人に命令を出す立場にあって、この一点を持たないのが狭井の君――官僚、ですね。 「王」とは、精神の根本部分で異なるのだと思います。それゆえに、 中つ国の再興という共通の目的を持ちながらも、千尋ちゃんとは、 視野、手段、思い描くもの、何に価値を見いだすか、等々全てが異なるのでしょう。


さて、ゲームの経過に話を戻しますと………
危機に陥っては切り抜けて…を繰り返しながら、 大和盆地を目指す神子一行。 これだけいろいろあってもヘタらない千尋ちゃんの体力気力胆力は、たいしたものです。 しかし、出雲脱出の時といい、ムドガラ戦といい、いろいろと重くて痛い章の終わり方ですね。 こちらも、重い心を引きずりながら、次章へ(どよどよ)。

で、えーと、プレイヤーとしては、キャラ攻略が本来の目的であるのですよね(←自信がない)。 この時点では、1周目ということでノーマルエンドを目指しながらも、 忍人と遠夜の玄武組に心をわしづかみされて、この二人のメモに集中状態(笑)。
↑の日記に、今回の天地玄武は、泰明さんのツボ要素が二つに分かれたような…というようなことを 書きましたが、八卦を元にキャラ設定をしているそうだし、 玄武には共通するものがあるのかしら。
私自身が、1〜4の玄武組に共通して感じるのは、不器用で純粋ゆえの痛々しさです。 もうこの頃から、忍人が心配で心配で…。予感は当たることになるのですけれど……(涙)。

[ページトップへ]

6月23日(月) 8章には入ったけれど…

昨日は日曜日。休日はプレイも開店休業でした(苦笑)。
あちらこちらで全クリの声を聞く今日この頃、 時間かまわず浸りきって、倒れるまで思いきりやってみたいです。 でも、そう願いながらも、現実界のあれこれに阻まれてカメを余儀なくされている 神子様も多いことかと。一緒にのろのろと味わいながら行きましょうね(笑)。

さて昨日は、つい忍人の独自ルートに入ってしまって (だって、放っておけないんだもん…)無理無理引き返しました(汗)。 まずは孤高の終わりを見届けなくては。

というわけで、1日で1章しか進まなかったので、今日は雑談モード…(笑)。

雑談その1)魔除けアイテムとして出てきたナギの葉ですが、これは熊野と政子様にも縁深いもの。 ただし、政子様の方は魔除けというより、頼朝様との縁結びのお守りという感じでしょうか。

雑談その2)ゲーム中のあれこれからすると、5年は5年として、どちらの世界でも歳月が経過。 時空跳躍の時点に戻るという、「3」の白龍の逆鱗効果とは明らかに違いますね。
神子が元々異世界の住人という設定も、行き来できる世界という設定も、今回が初めて。
その一方で、「後の世」に関連する話題その他がちらほらと出てきます。伝承の存在を含め、 「全ての始まり」という位置づけの意味、次へと続いていくビジョンの提示が どのようなものになるのかなどがとても気になります。
あ、でもこういうことは、 コンプするまでお預けですね(笑)。

プレイ時間は、まだ18時間強。これからPS2の電源をぽちっとします。 今日こそ1周目終了できるのでしょうか〜〜〜。




ついうっかり忍人の章に入ってしまった結果、 とても痛い思いをしました。 書庫に入ると新しい竹簡があったので、何の警戒もせず読んでしまって……。
そこに書かれていたのは、読み違えようもなく、忍人の最期。
眼を疑いました。ストーリーとしての悲劇は受け入れます。 そして、悲劇の予兆を匂わせるのも、ありでしょう。 でも、ここまではっきり書いてあるなんて(泣)。
「4」の設定の中では、全ては既定伝承に書かれている――つまり、 忍人の行く末もそこにあるのだろう、というのは分かります。 そして、忍人も他のメインキャラ(八葉とは言えないのですよね)と同様の 扱いで、独自章に入ると、竹簡が現れる――のですよね。
でも物語の途中で、その結末を投げつけられたあの時の気持ちは、やりきれないものがありました。 忍人EDの場合は、他のキャラとは意味合いが違いますし。 でも、どのメインキャラであっても、終わりまでの物語が独自章に入った時点で分かってしまうのは、 あくまでも私見ですが、いかがなものかと。

とまあ、物語に組み込まれたネタバレがことのほかコタエたのも、 忍人に感情移入したゆえなのでしょうけれど。

[ページトップへ]

6月24日(火) 1周目終了→忍人の書へ

孤高の書を最後までクリアできました。
8章は意外と短め。 山場の舞台とボスは、しっかりと記紀神話に則っておりました。
でも、話の進行につれ自分の体験を思い出して、あぎゃぁぁ!と叫んでいる自分が…。 その昔(昔か…汗)、山の辺の道踏破を目前にして、あの神の領分を通っている時のことでした。 畏れ多くも「神のお使い」が超苦手ですので、どうか現れませんように、と 祈りながら歩いていたのですが、これでもかとばかりに次々と遭遇。 気力集中力急降下、気絶寸前の状態で駅まで逃げて宿に直行しました。 まだ日も高かったけれど、もう進行方向には力が抜けて歩けなくて(苦笑)。

終章では、変則的な戦闘がツボでした。編成を考えるって、楽しいなあ。 読みが当たって速攻勝利した時には、恋愛ゲームということをほぼ忘れていたかも(苦笑)。
で、ずっと疑問だった常世の場所というか、常世へのルート判明。 そこから大軍がわんさか出てくる様子をちょっと想像してしまいました(笑)。 白夜兄様じゃなくてサティ兄様、「私」を捨てて王家の者としてあるべき道を貫く姿、 すてきです。常世3兄弟、みんな潔くていいなあ。子供だと思ってた若雷も、 腹の据わりっぷりは立派なもの。早く次男坊を攻略したい♪〜

ラスボスは……正体はあれなの?別の名で呼ばれているけど、中身はどう見ても あれなんですが。違うのかなあ…。
そして、ほとんど何も解き明かされないまま、孤高の書終了。 どの伏線やら謎やらが、誰の書で明らかになるのか楽しみ。 いろいろ予想しているので、当たりはずれの一覧でも作ってみようか(笑)。

そして、章選択で前に戻り、忍人分岐を通って独自ルートへ。 これからたぶん、昇順に攻略していくと思います。 ただ、なかなかにお心を見せて下さらない方がいらっしゃるゆえ、 心乱されながらも、その方だけは最後になるやもしれません。 書庫に保管された物語と「〜の書」という言い方が、微妙に気になります。

ともあれ、エンドロールに流れる名前の順番が新鮮(笑)。 今日もまた、背景に流れる忍人のスチルと一緒に見られるといいな。





舞台は大和盆地。橿原は目前になりました。 三輪山は古くから山がご神体。その神の使い、 あるいは神が現れる時の姿は蛇とされてきましたので、 一行に立ち塞がる中ボスが大物主なのには、なるほど!と。 でも人の上半身がついていてよかった…。 まんまだったら、恐くて画面見られなくて、戦闘負けてたはずです〜〜(汗)。
それにしても、あの山に入り込むかなあ?…とは、無粋な突っ込みというものですね(苦笑)。

橿原宮攻防戦は、燃えました。隊を分けて戦う変則戦闘が 待っているとは、予想外の楽しさ。 普段仲間に加わらないメンバーが入るのと、 ほぼ直接攻撃一辺倒の戦いになるので、 少し考えて面子を組まないと苦戦は必至。 次回以降に備えて、敵の配置と属性をメモメモ(笑)。

で、その後も次々と難敵と戦いながら、 大きなどんでん返しはなく、エンドへ。 本編中にマイク乗りの悪いボーヨミが聞こえてくることにカチン!ときていたのですが、 まさか終わりの歌でもボーヨミに出くわすとは……。初見視唱なら合格点だけど。 以下、書き始めると止まりませんが、 ゲームのアンケートハガキに書いたので略。

長い道のりだったけど、結局知りたいことは明らかにならなかったなあ… でも面白かったし、1周目はこういうものよね…と、この時は考えていました。

ただ、誰ともエンドを迎えないノーマルEDだからこそ描いてほしかったのが、 恋愛の要素に左右されない、千尋自身の心。
現代で平和に暮らしていた所から、故郷とはいえ 記憶も朧な異世界に来たのに、 龍神を呼ぶ神子であること、亡国の姫であること、 軍を率いる将であること、国を再興して女王となること…に 千尋という一人の女の子の中で、葛藤はなかったのでしょうか。
いずれメインキャラとのルートの中で 描かれていくのだろうな、と思って、この時点では 世界観共々、一時棚上げにしたのですが…。 結局、よく分からなかったのです。千尋ちゃんの内面も、世界観も。 唯一、出雲での悲劇の後、一国を率いる重さが前面に大きく押し出されましたけれども。

もちろんゲームという形の中ですから、何もかも表現されることはないですし、 そこをプレーヤーの想像力で埋めていくことに楽しさがあると思います。 でも、私にとっては、手がかりが足りません。 想像力を喚起する時のスターターが、ごっそりと抜け落ちている感覚。 では、「あってほしいもの」とは何か? これを言語化しなければ、 単なる愚痴になってしまいます。 なので、プレイ後4ヶ月が経とうとしている今まで考え続けているのですが、 まだ答えが見つかりません。見つからないまま、プレイ記も滞りがちで 立ち止まりっぱなし(苦笑)。夏の間に書き終わるつもりでいたのに、 年を越すかもしれません。どーしましょー(汗)。

[ページトップへ]

6月25日(水) 忍人→遠夜→布都彦(6章まで終了)

忍人の書を終え、いたたまれなくなって、そのまま遠夜の書に。
これまた、別の意味でいてもたってもいられない気持ちになって、 布都彦の書に。そんなこんなで、可愛い年下、熱くて生真面目で 真っ直ぐな天白虎のルートに入ってます。

ああ……忍人、あなたは漢だ!! 大切な想いを、ただ一度だけ口にする。忍人に、とてもふさわしいと思いました。 ざわつく心を抑えたくて、これってあの話やこの話と同じパターンよね、とか、 日本人て、昔からこの手のものが好きだったのよね、とか 冷静に物語を飲み込もうとしたけれど、無理でした………。

座っていられなくて、意味もなく目に付いたところを雑巾がけして、 また座り込んで遠夜の書へ。
堪能しました!!まさにロマンス。いろいろな意味で忍人の書とは 好対照だと思います。全く異なる手触りの物語を、 どちらも一つのものとして包含してしまえるのが、「遙か」の広さですね。

それにしても…独自ルートに入ってからは、書庫で竹巻を読むの止めましたよ、私。 いいのか、ルビパさん……。曖昧な伝承の言葉でぼかしていても、 その後の展開は分かっちゃうんですけど。

で、布都彦です。布都といえば、剣の御霊の名前。強いわけです。得物は槍だけど。 おまけに「幸運」!何となく、この能力は布都彦に一番相応しい気がします。 というわけで、よく連れ歩いてました。 神子への年下目線、あこがれの気持ちが生まれていく過程がよいです。 さらには、自分の想いも心の内の葛藤も、包み隠さず話してしまうところなど、 可愛いのなんの(笑)。
回想シーンでは、とても好印象だったお兄さん。 布都彦のルートで、過去の真実が明らかになるとイイナ。





最初に忍人…はキツかった。 「4」のメインキャラの中で一番好きなだけに、いたたまれなかったです。 独自章に入ってすぐのイベントで、千尋のモノローグがあり、 書庫の竹巻で完全なネタバレを読み、 それでもかすかな希望を持ちながら進めたのですが、やはり……。 地玄武は代々ルートに一ひねりあるので、 別の道を探したのですが、この時点ではメモ欄の記述に気付かずスルー(苦笑)。
破魂刀が生太刀に変わるところでは、男忍人に大喝采! 実はここで、 千尋を助けるために約束を破ってしまうのでは、と危惧したのです。 けれど忍人は、最後まで揺るがず約束を守り抜きました。 萌えじゃなくて、これこそが燃え!!です。 そしてやはり最期の時が……。 忍人のモノローグにかぶって、王位に就いた千尋の声が聞こえてくる演出に煽られ、 涙が止まらず困りました。
メインキャラクリア後に忍人が生き残るアナザーエンドを見ましたが、 その忍人は、千尋との約束を守り抜いたあの忍人じゃないのですよね。 それが痛いです。この痛さって前にもあったような…と思ったら、 「十六夜記」の知盛でした。望美ちゃんが現代にお持ち帰りしたのは、 夏の熊野を一緒に巡り、舞を舞った知盛ではなかった…と。 「人」は何を以て「その人」であるのか。 アナザーには、割り切れない思いが残ります。 辛いけれど、花の下に斃れた忍人をトゥルーエンドとして受け入れたいです。 雨の中に消えていった多季史こそが、 やるせないけれど彼の本当の終焉の姿、と思うのと同じかもしれません。

そして、遠夜の書。
忍人とは同時進行で進めていたので、同じ日にクリアしてしまいました。 一途に千尋を慕う様、純粋な心の在り様は、とてもツボ。 スチルもやけに美麗で、忍人とは別の意味でホレました(笑)。
遠夜が、初代神子と愛し合っていた月読の一族の生まれ変わりで、 千尋が初代神子の生まれ変わりなら、これが真のカプ? 時を越えて 呼び合った魂が出会ったのですから。
独特の言葉で、感情表現もセリフも少ない遠夜ですが、 月読の所では思い切り直純さんの声を堪能させて頂きました。 自分が愛するのは神子だけ!と叫ぶヒノエくん痛々しい 青年を好演。
忍人とは好対照な、神話的物語の展開は楽しかったです。 でも、終わり方はいまひとつ食い足りないものが。 ハッピーエンドっぽかったですけど、あれで本当に二人は幸福になるのでしょうか、と。

で、この辺りから、「恋を貫く」ため「神にあらが」う物語とは違うのか?と疑問が むくむくとアタマをもたげてきました。キャッチコピーを勝手に解釈して期待していたのですが、 誤っていたようです(苦笑)。さらには、「八葉」というポジショニングは 最後まで出ないのか?とか。

等々戸惑いながら、布都彦を開始。
布都彦の心の動きや、愛情が深まっていく過程がとても丁寧に描かれていたと思います。 対して、千尋はどのように布都彦を想っていたのかな。 ともあれ、可愛らしく明るく、よい意味でフツウの恋物語に、ほっとしました。
兄・羽張彦の過去の真実が明らかになるのでは、との予想は見事にハズレ(笑)。 5年前のことですから、年齢的に幼すぎたのですよね。 そちらも描いていたなら、細やかな心情の変化まで描けなかったでしょうし。 それにしても、大らかな兄と真面目な弟の組み合わせは、「3」からの伝統?(笑)

[ページトップへ]

6月26日(木) 布都彦→柊(6章)

攻略の順番によって、物語の印象がかなり違うものになっていただろうな、と 思いながらプレイを続行中。

天白虎、本当に「乾は剛」でした(笑)。 青春の迷いを突きぬけた先に、可愛い笑顔。少し救われた気持ちになりながらも、 ひっかかるものが残っているのは、まだ物語途中だから仕方のないことでしょう。 空白の5年間のことを、ついもやもやと妄想してしまいますが、 それは全部の物語を終えてから思う存分!…と、自分を戒めています(汗)。 現在進行形の青春と、過ぎ去った青春。 白い秋の二人の共通キーワードは、青い春なのかも(笑)。

さて、全く別のことを少し。 キャラごとの声の有無に、まだ慣れることができません。 どういう基準で決めたのでしょう。何だかバランスが、そのぉ……(汗)。 完クリすれば納得なのかな。声を入れると容量食うのは分かりますし、 フルボイスじゃないのも別にかまわないのですが、せめて あのキャラとこのキャラには声があっても、とついつい思ってしまいます。 代わりに、あのキャラとこのキャラの声は無くてもいいから、とか(苦笑)。

ということで、歯切れが悪いけれどこの辺で。 今日はこれから三木ボイスを堪能して朱雀に到達が目標。 明日は別の名前で1日活動するので、たぶんゲーム画面を開くこともできないと思います。 アシュヴィンは週末か…。んふ、楽しみですね♪





孤高の書クリア後は、風早ノーマルからプレイした方がよかったんだろうか… と、3人クリアした後も茫漠としたままの世界の風景に、焦燥感。 空白の5年間に、中つ国と常世の国との間に どのようなせめぎ合いがあったのか、 常世が中つ国を押さえたというわりに、 熊野にはしっかり狭井の君が陣取っているし、彼女のもとに 越の国から使者が来たりしているところをみると、 そちらも完全に常世が掌握したとも思えないし。 双方の勢力図絵はどのように変わってきたんだろう。 そしてその間のメインキャラは?
全キャラルートを終了した今も、この焦燥感は解消されていません。 想像に任されたのかもしれませんが、それにしては想像の元になるものが少なすぎて、 イメージは限りなく薄〜〜いです(苦笑)。

で、布都彦ですが、千尋への崇敬が憧れから恋愛へと変わっていく 過程が、なんてひたむきで可愛らしいこと(笑)。 心に思うことにも行動にも、嘘がつけない真っ直ぐなところは まさに天の白虎。折れるけど曲がらないのですよね。 複雑怪奇に曲がりくねった狭井の君にいいように翻弄されつつ、 迷いの中から答えをつかみ取るまでは、少年の成長物語とも。 エンドスチルも、明るくて可愛らしいものでしたね。
このルートでも二人を邪魔する悪役…な狭井の君ですが、 黒いなりに骨のあるところを見せていたのがグーです。 そういえばこの老獪でしたたかなおばさんと、 在る意味それ以上にしたたかな柊のガチンコ対決ロングバージョンが、 ちょっと見たかったかも(笑)。

その柊、誠意のなさ満々な言葉を弄する ボキャブラリーの豊富さに、思わす笑ってしまいました。 昔からあのような話し方だったようですが、 羽張彦も一ノ姫も、柊をもっと深いところで信じていたのでしょう。 3人のスチルは、帰らぬ青春の思い出…みたいな 切ない悲しさを感じました。 負けると知りながら戦いに同行し、 一人生き残って真実を語らず、自らは汚名を負いながら 敵の禄を食んで時を待つ。 強烈な意志無くしてできないはずなのに、 柊は、あえてそういう部分を削ぎ落として描かれているのですね。 彼を悲壮感ある寡黙な男性として造形することも可能だったはず。 それを地白虎に変換すると、こうなるのか(笑)。

ところで、 全てのルートに関わってくるから…なのでしょうけど、 狭井の君には二位の尼君なボイスが有りますね。でもエンドのある足往には無し。 夕霧にも道臣さんにも、いい味出してるリブにも無し。常世ご一家では三男坊だけ ボイス無し。なぜ〜〜〜?! 追加ディスク、あるいは続編で声が入るのでしょうか。 個人的には、藤姫とアクラム様配下の鬼の皆様カムバ〜〜ック!!と 声を大にして叫びたいです。

おおっ♪ 数えてみたら、掲示板のプレイ日記は、あと7日分。 やっと半分まで来たのですね〜〜。 ……って、しみじみしてないで、根性見せなくては(苦笑)。

[ページトップへ]

6月27日(金) 柊→那岐(3章)

密林から届いたCDは封印。明日発売の攻略本も、内容的には特に問題はないと思いますけれど、 自力でやり尽くすまで買わずにおきます。

発売から1週間経つのに、相変わらずのカメペース。 こうなってくると、全員の心の天秤を動かすためには、プレイ時間の捻出が一番の問題のような。 完クリすると何かあるのでしょうか?「八葉抄」みたいに…。 でも、あの種のご褒美より、変えてほしい運命がある!(苦笑)

昨日も似たようなことを書きましたが、謎が解かれていく過程から察するに、 キャラ紹介トップから攻略していく方がよかったのかも…と思っています。 でも、自分としては昇順にして正解だったかなあ、とも。 ああ、もう!何をぐずぐず言ってるんでしょうね(苦笑)。

柊の書は、色々な意味で変化球という印象。タイムパラドックスには、 頭の中がぐるぐる廻りました。 「ええ〜〜っ?!だったら……(以下略)」なんてことも、思いました(←意味不明)。 でも、よく分からないながらも一安心。 それにしても大団円の書は…何というか…幸福と痛さが同居していて、行くのがつらいです(汗)。

そして那岐を開始。取りこぼしたエピソードの回収を兼ねて、2章まで戻ったので、 戦闘はとても楽ちんです。
でも、どんなに既読メッセージをスキップしても、時間はかかるものですね……。 昨日は、並行して数件の用事をメールでやりとりしながらのプレイだったので、なおさら。 メールが入るたびにゲームから頭を切り換えるので、ひ弱な頭は酷使されて限界状態(苦笑)。 出自がはっきり明かされていない那岐ですが、その辺も分かってくるのかどうか、 早く進めたいです〜〜。今日は無理だけど……。 というわけで、少しは進めた状態で書き込みをしたいので、 明日のアップは少し遅い時間になるかもしれません。





楽しみにしていたBGMも聴かずにガマン。黙々と柊ルートを進みました。
柊……難しいキャラです。 星の一族のご先祖だけあって、後の世の方々とは比べものにならないほどの 能力を持っています。占いや夢という手段を使わずに、未来が見えるのですから。
ただ柊はそれに加えて、さらに一ひねり。 既定伝承という、繰り返されてきた時空の記録(と解釈しています)の存在があります。 彼にとって、未来は既に二重に決定されているものなのです。 けれど彼自身、アカシャは変えられぬもの、と言いながらも、 負けると分かっていながら、友と一緒に未来を切り開く戦いに臨み、 中つ国の未来のために裏切り者の汚名を着て、 未来を託すべき姫の成長を見届けて…。 あの、人を煙に巻くような独特の口調がなければ、 とても痛々しいキャラになっていたかもしれませんね。
「地白虎」的要素は、臆面もなく繰り出す甘いセリフと、 心の底を見せないこと、だったと思います。 まあ今回は「八葉」じゃないので、関係ないといえばそうなのですが。
そしてドンデン返し。 また死にネタか! と思ったら、歴史を変えに走る千尋姫…。 白龍の逆鱗を手にした望美ちゃんを思い出してしまう(笑)。

現代へと迷わず戻る千尋のセリフに、胸を突かれました。
――柊は、私に嘘は言わなかった。
千尋というキャラを、ここで初めて、大器と感じたような気がします。 柊という人間そのものを、ちゃんと見てたんだ、と。 完全に私情に走った行動はアレですが(苦笑)。

そして、学生服姿のエンドスチル。千尋は中つ国ではなく、 柊ただ一人と共にいる未来を選んだのでしょうか。 でも一緒にいる柊は……「十六夜記」の知盛EDと同じで、 千尋との別れに涙したあの「柊」ではないのですよね。 ……あ〜〜、書いていて何だか切なくなってきた(涙)。 柊って、大団円EDのエピソードも悲しいし。 ええい! じゃあ、EDの柊は双子の兄弟ってことで!

で、那岐です。1周目に、第2章でうっかり天秤取りこぼしたので、 何のイベントも起きず、ずっと冷たかった那岐です(苦笑)。 さあ、今度こそ八方美人で行きましょうね、と自分に言い聞かせつつ、 別のキャラで、またもや取りこぼしがっ(爆)。

[ページトップへ]

6月28日(土) 那岐→サザキ(4章)

昨日はグタグタに疲れて帰宅&爆睡でしたので何もできず、 今日の更新はずいぶん遅い時間になってしまいました。 いつもの時間に来て下さった神子様、ごめんなさい。

さて、メインキャラ攻略も半ばまで来ました。 取りこぼしのないように全員4章まで進めて、那岐ルートへ。 アイソの欠片もない地の朱雀は初めてですが、可愛い…と思えてしまうのはなぜ(笑)。 団体行動が超苦手(でもなぜかいつも、気が付けば旗振り役…)な自分としては、 「ほっといてくれる?」に紙吹雪降らせたいほど、深く深く同意しました。 心の内に決意を秘めるのは、地の宿命でしょうか。けれど那岐の決意は、自分の気持ちが一番楽な 道を選んだ、とも言えるのでは? これってある意味短絡的、とも取れる決意ですが、 それと同時に健気、とも感じられるのは、宮田さんの演技に拠るところが大きいかもしれません。

那岐大団円を見てから、サザキへ。関さん、のびのび演じていらっしゃいますね♪ サザキは、その大らかで前向きな性格に救われる気持ちになります。 ちょこっと見せた真顔がツボ(笑)。それにまつわる過去がルート分岐後に明らかになるのかな、 やっぱり31歳にもなるといろいろあるよね……などと妄想しながらも、 最後はどうか明るいものでありますように、と祈らずにはいられません。 でもまあ天の朱雀だしぃ、大丈夫よね(笑)。明日は家人の目を盗みながら、 こっそりこそこそ進めます(冷汗)。





ここで出てきましたか、心のかけら。ハンパに1,2の要素が顔を出した感じ。 つまり、これまでの那岐は、それを失っていた…ってことでいいんですよね?  「後ろを振り返ってはならない」って、神話的定番ですが、 それよりも、ヒロインが髪を切るのに、いろいろなバージョンを用意しているなぁ(笑)という方に、 気を取られてしまいました。
で、那岐ルートでは、秘めていた謎が明らかになったのと同じくらい、新たに分からないことが続出。 一番知りたかった、風早と一緒に、千尋を連れて現代に逃げることになった経緯はカスりもしませんでした(涙)。 プレイヤーの想像に任せる部分は、あっていいというか、必要だと思うのですが、 物語のベースに関わる部分は、しっかり描いてほしいなあ。
那岐ルートに限らず、「4」の世界をつかみ所がない、と感じてしまうのは、このせいだと思います。 これだけが原因じゃないけど、大きな要因の一つであることは間違いないかと。

で、サザキ(笑)。姫で神子で、軍を率いて、国も取り戻さなければっ!という、 責任ギチギチの物語の中で、い〜かげんさ…いや、自由な言動と言おう…に救われる気分です。 親分肌で、子供がそのまま大きくなった部分もあり(笑)。 これはもう、関さん以外に適役はないです!! サザキに関しては、シャッフルバンザイです!!  ご自身も楽しいのでしょうか、CDでの演技も、 ノリノリっぷりがとても楽しかったです。

[ページトップへ]

6月29日(日) サザキ→アシュヴィン(4章)

開始から10日が過ぎ、プレイ時間は46時間を越えました。 封印したCDを横目で眺めながら、今日もカメは歩いてます。

サザキルートは、紆余曲折のある波乱の展開が楽しかったです。 ちょっと「カリオストロの城」を思い出す場面も。 海賊も泥棒も、閉じこめられたお姫様のためには、どこにだって現れる〜(笑)。 最後には、老獪なおばあさま(失礼!)から、意外にもロマンチスト的な 言葉が飛び出して、思わず顔がほころびました。まあ、海賊はお宝をかっさらわなくては…ね。

そして!!アシュヴィンルートへ。
笹百合の谷のイベントは、何度通っても早送りなし(苦笑)。 自分の為すべき事を全てに優先させて揺るがないところが、 とてもツボです。サティ兄様との違いは、目的に至る道を その都度柔軟に選び取るところでしょうか。 大変な苦労をしてきているようですが、育ちのいいお坊ちゃんな部分もあって、 戦場を離れると、やけに可愛いです。 どきどきしながら、いざ!





サザキルートを終えての感想を一言で言うなら、宮崎駿さんチックだったなあ、というもの。 隠された宝を盗むのでも掘り当てるのでもなく、救い出すと表現する所や、 塔の中の姫君を助けに来るところ、そしてキメテは最後の最後に豹変した 狭井の君(笑)。まさに「ハウル…」で、長引いていた戦争を一言で終わらせたサリマン先生のような、 デウス・エクス・マキナ的存在となりました。 それまでの仕打ちは何だったの〜〜(笑)。 おとぎ話ですませられるほど甘い人だったんかい?
国を放っぽり出して逐電した千尋姫に、布都彦は何を思うのでしょうか(苦笑)。
柊エンドも現代に来ているっぽいので、中つ国とはさよならバイバイ、私はこの人と幸せになる〜 という感じでしたけれど、うーーーん、いいのか…。姫を信じてついてきた国の民はどうするの。

主人公が女王というのは、いろいろ不自由ですね。 サザキとの仲が異種ということで許されないなら、 土蜘蛛としての能力を失ったとしても、遠夜も同じ扱いになるはず。 他のメインキャラも、王族のアシュヴィンと那岐を除いてはみんな立場上は臣下。 エンドを迎えてもハッピーな気分になれないのは、このためなんですよね…。
次のアシュヴィンルートで、みごとに政略結婚しますけど、 これが王族としては妥当な線か…と思う現実的な自分がイヤ(苦笑)。

[ページトップへ]

6月30日(月) アシュヴィン→風早(5章)しばらく休止します

アシュヴィンの書は……あまりの可愛さに、中性洗剤を浴びせられた「あのアレ」の如く、 ひっくり返ってじたばたしました。「遙か」で、石田さんのこういう演技が聞けるなんて!! もう嬉しくて何をいっていいのか…。地玄武のキャラ造形の中では、 こちらの方向は無かったと思いますので、なおさら。 他の八葉でも感じましたが、今回のシャッフル……ツボを遠慮無く突いてきますね(笑)。

ところで、とても残念なのですけれど、アシュヴィン風に言いますと…… 「まずいな……。時間切れか」な状況に陥りました。 風早を一人残した状態でコントローラーを手放すのは、あまりに悔しいですが、 今さら自分のカメを嘆いたところで始まりません。
サイトの更新ならば、まとまった時間が必要といっても、自分である程度の目星がつきますが、 初めてのゲームはそうもいきません。 もちろん、空いた時間を使って少しずつ進めることはできます。 でもねえ、せっかくの感動を細切れにするのは、あまりにももったいないというもの(笑)。 クリアしたルートのメモに、気になることが書いてあるので、 それも早く検証したい〜〜。とにもかくにも、やることやってから、また戻ってきますね。
というわけで申し訳ありませんが、長い場合は1週間ほど、こちらの書き込みを停止致します。 その間、脳内で今までの物語をゆっくり思い返してみたいと…。 ではでは、しばらくの間、失礼致します。





さて、アシュヴィンです。王族の結婚については前回触れましたので、ここでは アシュヴィンというキャラの造形と、独自章でメインの舞台となる常世の国について。
アシュヴィンは、風格、誇り、カリスマ性と可愛らしさが同居したキャラ。 夢を語り、軍を率い、一筋縄ではいかない外交交渉もこなし、 大きな視野で、耐えるべき時には耐え、非情と思える決断も迷うことなく下して、 そのくせ、ワガママ坊ちゃんでもあるという(笑)。 石田さんご自身、演じ甲斐のあるキャラだったのではないでしょうか。 一歩下がっていたこれまでのポジションとは違って、 物語を展開させていく場面に関わりますから、セリフも多いですし(笑)。 とにかく様々な場面で見せる、様々な顔を演じ分けていらしたのは、さすが〜♪  天の岩戸イベントを、何度聞き返したことか。
私情と国なら、国をとると、迷いなく言い切ったところといい、 サティ共々、王族としての姿「は」きっちり描かれていたと思います。

上の文で、なぜ「は」をカギ括弧に入れたかというと、せっかくキャラが立ちながら、 アシュヴィンが守りたいと願う常世の世界像が曖昧だからです。 不穏な動きのある母方の親族をはじめとする、王族同士の陰湿な軋轢、 版図の中に割拠する勢力など、セリフの中で語られて、それらしい雰囲気を 作ってはいるものの、あくまでも雰囲気の範囲。

さらに私にとって決定的に残念だったのは、中つ国と常世との空間的位置関係が、 きちんと語られなかったことです。 ゲーム内では、比良坂(何か所かに存在する)を通って行き来する、 地上界と地下世界…のように描かれていました。 違っているかもしれませんが、私自身はそのように解釈。でも、どうなのでしょう。 中つ国の地面をボーリングしたら、常世の空に穴が空くのでしょうか? それとも、 比良坂には時空移動のポイントがあることですし、 そこを通って行き来する二つの国は、地上と地下という単純なものではなく、 完全に異界なのかもしれません。
……などとうじゃうじゃ考えてしまうのも、明確なビジョンが描けないから。 こういうことは、世界を造形する上での基本設定ですから、 想像に任せず、どこかできちんと説明があるべきだと思うのですけれど。 私、どこかで説明を見落としたのでしょうか? だとしたら、ぜひ教えて下さい!  何となくこうじゃないかな〜と思いながらプレイするって、せっかくのゲームがもったいないです。
前3作は、ツッコミどころ満載ながらも、歴史上の特定の時代を舞台に していましたので、ある程度プレーヤーの側で脳内補完ができたのですけれど、 さすがに今回は、無理。とするならば(何回も言ってる気がするけど…)、 虚構世界の全体像を、もっと丁寧に伝える努力をしてほしかったです。 半端なサブキャラ天秤はカットしても、そうするべきだったのではないかと。 声だってハンパだったんだし。

なんて調子に乗って長々書いてきたけど、アシュヴィン・ルートには他にも感想がいっぱいあるんです…。 でも、このままでは、とんでもなく長くなってしまいそうなので、2つだけ。
1)中つ国の仲間と合流するきっかけが、歌というのはナイス!でした。村の情景と見せかけて、 ちゃんと伏線が張ってあったのね♪
2)アシュヴィンの、「世話になったな」という風早への一言で、 「ああやっぱり?」とにんまりさせて頂きました(笑)。

サティの所で少し書き足せるとイイナ…というところで、強制終了!

[ページトップへ]

7月8日(火) 風早→?

久しぶりのプレイ再開で、誰をどこまで進めたかきれいさっぱり忘れ去っていて、 結局順番通り、ここはやっぱり風早〜〜、となりました。
で、和彦さんボイスを堪能しながら途中まで行ったところで、 分岐点でNG選択肢を読んだ後、リロードせずに進んでいたことに気づいて後戻り。 再開早々これか(大汗)。やるぢゃないか、自分(ヤケクソ)。
で、天の青龍は頭を垂れる姿がよいのだわね〜〜、などと思いながら、終章到達→ これだけは忘れずに、反射的にエンディングをスキップ。
で、ええと、風早って、アレのアレな気がするのですが、 これって個人的に冷や汗もので。ここで小説部屋の話をするのは気が引けますが (←でも、してる)、想像通りなら、オリジナルとかぶっているかも…と(滝汗)。

それはさておき……、これじゃあまりに短いような気がしますので、 これまで書き損ねていた雑感を少し。
・「言葉が力を持つ世界」という設定が、言霊の他に「契約」という 形でしばしば出てきますけれど、これって砂漠地帯宗教チックな感じが。 なかなかにシビアなギブアンドテイク(笑)。
・「4」プレイ後は、一日中アタマの中で「キャプテン・ハーロック」の 中の「戦闘」の音楽が鳴り響いています。なぜかな〜と思っていたら、 常世のテーマの冒頭のモチーフと、共通する部分があるからでした。 どっちの曲も、かっこよくて大好きです♪
さて、ではこれから、今日ものろのろと、行きま〜〜す!





1週間ゲームから離れていただけで脳内がクリアされている自分のボケっぷりが、 今思い出しても痛いです。 エンドテーマの棒歌いに対しては、繰り返して聞くごとに、敵意というか悪意のようなものが 芽生えてしまいました。曲はいいのにっ、歌詞もいいのにぃぃぃっ! というわけで、 必然的に天の鳥船にいる吟遊詩人も見たくないの。

ゲームの感想に話を戻すと、 この時点で、風早が真EDにたどり着けなかったことにかすかな不安が生じました。 同時に、こういうことがあるならば、もしかして忍人のもう一つのED (この時にはまだ見ていない)も、風早と同じような扱いなのか、というかすかな希望。 けれど、攻略メモの書き方が全く違うし…と考えて、かなり心が揺れたことも事実(苦笑)。 やれやれ…。
さて、風早ルートでは狭井の君の悪辣さが大爆発でしたが、 この人もルートによってずいぶん変わるのですよね。 設定としては、狡猾老獪権謀術数謀略何でもこなす非情敏腕な「悪役」ですが、 物語の中では、この人がどのようにヒロインの恋を邪魔をするかで、 話の方向を決定づける役目を担った便利キャラ。
しかしながら、千尋をさしおいて軍を自在に動かすって… 中つ国の軍の指揮系統はどうなっているんでしょう。 千尋に代わって軍を掌握できる立場にあるのは、岩長姫の方だと思うのですが。 それとも岩長姫は野に下っていたのでしょうか。前線に出てましたし。 そもそも狭井の君は文官では? つまりシビリアンコントロールってこと?(←意味が違います)  いかに便利キャラでも、政治的立場までフレクシブルに対応しちゃうの?
以上、よく分からないことを書き連ねましたけれど、 ゲーム中のどこかで、中つ国の指揮系統について話が出てきていたなら、 私の見落としですのでごめんなさいです。ご指摘頂けたなら幸いです。
せめてお口直しに、岩長姫と狭井の君が縁側で茶をすすりながら、 ネチネチ毒舌叩き合う図など想像して、ほのぼのしましょうか。平和な老後(笑)。

[ページトップへ]

7月9日(水) 忍人再挑戦とサブキャラ

どーにもガマンができなくて、忍人再び。そして足往・シャニ・皇・ムドガラから序章へ。 忍人の書クリア後、遠夜ルートでは表示されていたものの、 布都彦ルートに入ったとたんに消えてしまったメモの内容を思い出しつつ、 念のため天秤は全部動かして、おそるおそる…(苦笑)。 そうしたらまあ、いきなり切ない会話じゃないですか。 こういう行き方をする……ということは、 あの流れ星の下で微笑んだ忍人は……。 これで一気にユルんだ涙腺が、最後にきて決壊しました。 もう一度流れるEDテーマ。2週間前には、呆然としたまま、ズキズキする気持ちを 抱えて最後のスチルを見たんだっけ(涙)。 ああ、地玄武ルートは、ひねるのですよね……。伝統ですか……。

で、とうとうサブキャラの攻略も始めました。 サブキャラも、それぞれに物語の中心に絡む部分があって、 やっぱり全部やらなくては!とムドガラのイベントを見て決意。 酸いも甘いも飲み込んだ、シブいおっさんは、かなり好きだ。

今は、メモに従って序章に戻り、アイテムゲットしてから、 さくさく進めて1章途中。これで3回目の 1章ですが、すでに2回続けてイベントを落としたキャラがいる(おい!)ので、 今度こそ!  メインキャラ攻略が条件になっている人達を並行して どこまで引っ張れるか、自信ないけど(苦笑)がんばります。





忍人のもう一つのEDを見ました。 恋愛ゲーム、しかもCERO「B」で死亡EDってどうなの?とは 意見が分かれるところでしょうけれど、それに対しての 救済なら、かえって腹立たしいです。 6月25日の、忍人EDのところで語っているので 繰り返しは避けますが、悲劇的な最期を遂げた攻略キャラということで、 「舞一夜」多季史の中途半端な現代EDに倣ったのでしょうか。 もちろん単純にそれに比すことはできません。 忍人は仮にも八葉に比定されるメインキャラですから。 それとも、星空の下で交わされる千尋との会話は、 後の風早「真」EDで披露される、時が変わっても残る記憶の伏線でしょうか。
ともあれ、このアナザーEDで気持ちが楽になることはありませんでした。 花の下に斃れた忍人は死に急いだ男ではなく、生ききった漢として描かれていたのでは…… と信じたいからかもしれません。
そして、アナザーを作るのであれば、ハンパな救済などではなく、 破魂刀を生太刀に変えた、あの忍人が生きるルートを開いてほしかったと思います。 できない相談……ですけれど。

そしてサブキャラルート、ノルマですか?とボヤきながら 進めました。確かに、本筋に関わってくる部分も多いのですが、キャラの数が多い…。 でも、皇が戻ってこられるルートがあったのは正直、嬉しかったです。 そしてムドガラのルート、ここではムドガラという名将を通して、 アシュヴィンの人となりや心の内が描かれていたと思います。 これぞサブキャラ本来の役割では、と言ったら身も蓋もないでしょうか?  果無峠でアシュヴィンが語る言葉は、ムドガラを 語るようでいながら、彼自身をよく物語っていたと感じたのですが。 こういう形でのキャラのふくらませ方は、ステキです!

……「という感じで、ピンポイントでは感動するんです……なのになぜ〜!」と心の中で叫んでいる この日記も、残すところあと1日分。発売から約1年で終わりそうな気がしてきましたっ!!

[ページトップへ]

7月12日(土) サブキャラ・風早の書→クリア

9日以来、1章からのリプレイをしていました。 特にこちらに報告することも起こらず、ただ淡々と(笑)。 一度通った道とはいえ、取りこぼしを拾いながらなので、先を焦らずに進められました。 ある意味、こういう「振り出しに戻る」設定は親切仕様かもしれません。 イベントが1つ終わるごとに、全員のメモを確認。またがけ神子は気疲れするものですね(苦笑)。 そして本日、一気に件名の通り進められて、ゲームクリア。

風早ルートに絞ってからは、やっと浸りきることができました。 あまりあちこち気を配っていると、ゲームのストーリーを楽しめなくて…ね。 風早の書では、話はアレヨアレヨという間に「サイボーグ009」に…。 井上和彦さん…ぴったりすぎます!!どーしよー、かなりズレた所で悶えてしまった(笑)。
で、やはり風早の正体は危惧した通りでした。けれどオフィシャル様とかぶったのは、 むしろ光栄(笑)というべきかも。キャラ紹介はずっと前にアップしてあるんだし…。
最後は幸せというより、切なかったです。 できることなら、風早の書の余韻が覚めてからサブキャラに行きたかったのですが、 自分の気分を優先していたら、いつまで経っっっっても終わらない(汗)。 サブキャラ…と一口に言いましても、一人だけ、その他大勢扱いを拒否した方がいましたが (あの方なら当然か・笑)、それでも無事に全員終了。大団円の書も見て……… …………これで……終わり?………本当に?…………

まだ呆けてます。完クリの実感が湧きません。 思うところはものすごくたくさんあるのですが、まだ言葉としてまとめられません (正直、ボーヨミボーイズだけは何とかしてほしかったけど)。 情報量が多すぎて処理し切れない、というのが近いような。 言い換えるなら、物語の形があまりに多様で、 それらを一つの「遙か・4」というゲームとして、咀嚼して、飲み込んで、 自分の心の中の然るべき場所に納めるのには、かなりの時間が必要かと。
とにもかくにも旅の時間は終わり、日常の時間へと戻ってきました。 帰ってきた自分は、少しだけ異化された眼で、世界を見る。 「舞一夜」プレイ記でも書いたけれど、ゲームの時間はホント、旅の時間によく似ています。
な〜んて、さんざんしんみり語っておきながら、 実はやり残しがあったっていうオチになる可能性も…(笑)。 もし、そんなんがあるようでしたら、こっそり教えて下さいませ!!!





サブキャラは多すぎて、ストーリーもイベントもあまり記憶に残っていません。 時間がかかったわりに、完クリしても特に何があるわけでもなく(苦笑)。 「八葉抄」の時のようなお楽しみがあるかも?とかすかに期待していたのですが。 せめて全員で鍋をつつくスチルとか…。ぼそぼそ…。
けれど、常世組はかなり印象に残っています。 中でもリブはいいキャラだなあと。 千尋が突然本音ブチかましたのには(というか、そういうこと考えてたのね、と 少しほっ)驚きましたが、彼になら話せそうです。千尋との会話から、 アシュヴィンのフォロー役というのも、納得できました。 アシュヴィンもリブも、お互い承知の上なのですよね。 この二人の信頼関係は、かなりツボでした。
声がないのが残念!と思っていたら、CDでは浜田さんですか…、で道臣が鳥海さん…と。 ターゲットスコープがオープンしたのが見えるようです(笑)。 それはさておき、派生でCDを出すのは当然視野に入っていたはず。 だったらサブキャラも最初から、全力で声入れておけば?と思うのですが。 大人の事情ってやつがあるのかもしれませんけど、 メインはゲームなんですから。
で、道臣さんルートには、どうしてもこう言いたいです。「竜頭蛇尾ぃ?」。 もしかして、もっと長いシナリオやイベントがあったのに、 バッサリ削られたのでしょうか? 千尋のモノローグの引きっぷりがなかなかだったので、 どんなドラマチックなことが起きるのかと、わくわくしていたのですけれど(汗)。

うう…記憶が薄れているとはいえ、語り始めるといろいろあるものですね。 でも人数多すぎて、全員分書いているとモチベーション下がりまくりそうなので、 この辺で切り上げます。

さて、風早「真」EDですが、千尋と交わした約束は、神話の中ではおなじみのものですね。 で、必ず破られるのもお約束(苦笑)。 そして↑にも書きましたが、白龍と対峙する場面は、「009」が初恋な者にとっては、 どうしても天使編と重なって見えてしまいました。 そしてもう一つ、重なったのは「W3」。 偵察に行った先は、超越者の視点から見ればとんでもない所。でも 愛着が湧いて、さらに愛する人もできて、最後は自ら人間になっちゃう…って、まんまですから(笑)。 ノッコはリブっぽい…とか余計なことまで考えたり。
千尋の前から去っていく風早は切なかったです。 けれど正直なところ、感動よりダメージの方が大。
まず、母親ばかりでなく、あの一の姫も嘘つきだったこと。 龍の声が聞こえるはずもないのなら、そういうことになってしまいますよね。 痛い…痛いです。
そして、新たな時が開けて、これまでのことが全て無かったことになるなんて…と、呆然としました。 つまり、ここまでゲームプレイヤーがやってきたことは、 白龍によって強制的に繰り返された(試されていた) 時間のなかでの出来事だったということですよね。 青龍が千尋のことを「永劫の時を巡る乙女」と呼んだのはこのことだったのか、と。
確かに、同じ時間が繰り返されていたなら、千尋がメインキャラ全員とEDを迎えたとしても、 最終的には一本の道に収束することになるけれど…。 そして、これが「遙かなる時空の中で4」の結論というならば、 「全ての始まりの物語」の意味するところは、神子や八葉の始まりではなく、 1〜3の時代に続く「世界」の始まりということになるのでしょうか。

[ページトップへ]

2009年6月15日(月) そして1年

プレイ直後は、違和感、共感、感動、失望、楽しさ、醒めた心、 怒り、淋しさ、…相矛盾する感情が心に渦巻いて、 自分自身「遙か4」というゲームをどう感じているのかすら、 分かりませんでした。まるで迷子になったような気分で、 「遙かなる時空の中で」のシリーズ新作ゆえに、 期待し過ぎたのかもしれない…とも考えました。
そしてアタマを冷やして気持ちを整理しなければ、という思いから このプレイ記を書き始めることに。 自分がどうしてこのような感情を抱くに至ったのかという ことを、時間の経った冷静な目で見直したかったのです。
ですので単にストーリーやキャラへの感想だけなら、 もっと異なる書き方をしたと思います。 けれど、プレイの過程を辿りながら書くことで、 その時々に生まれた感情を呼び覚ますことができるのではないかと考え、1年かかった 結果は…お読みの通りです。 読んでいて不快に感じられた方には申し訳ないです。 もっと冷静に、あるいはユーモアに包んで書くことのできない 筆力にも問題あり!ですね。すみません…。

そして今、「遙か4」を自分がどう感じているかと言えば、 「遙か」シリーズと声優さんや制作会社が同じで、 「遙かなる時空の中で4」という名の、楽しい時間を提供してくれたゲーム…というところでしょうか。限りなく……淋しいのですが。 この「4」の存在と「夢浮橋」速攻移植で、 「遙か」という言葉に痛みを感じるようになったのは事実。 頑なですねー。あきれますねー。自覚はしていますが…(涙)。

さて、当然出るものと思っていた追加ディスクは、 発売後1年が経とうというのに、まだ話もありません。 ただ、仮に出ることになったとしても、手を出すのは少々恐い気もします。 世界観が補完されるなら大歓迎ですが、それが可能なのかしら…と。 さらには、「1〜3」へと続く道筋はつけられるのだろうか…とも。 あの龍神を京に勧請するって、どーやるの? 間にもう1話ですか?

最後なので、これまで書きそびれたことも、と思うのですが、 声優さんのシャッフルは、サザキと布都彦がハマり役だったけど…とか、 EDテーマはインストバージョン推奨…とかは割愛します。 いーかげん、「負の感想」ばかり書いていることに嫌気が差して(大汗)。
あの膨大なシナリオや多数の登場キャラを一つのゲームとして まとめ上げたこと、 心に残るキャラ、愛すべきキャラを創り出したこと、 ゲームを世に送り出すまでの現場の方々の苦労と気概に対して、 深い敬意を抱いていることは、掛け値無しの事実ですので。

とにかくマイナス面を批判するのは簡単ですが、 だったらどうすればよかったの?と言われると、答えるのはとても難しいです。 でも、自爆を覚悟で一つだけ、こうしてほしかった…ということを最後に書いてみます。

それは、千尋の描き方。
立ち絵に出ずっぱりで、これだけ存在感のあるヒロインにしたのですから、 彼女の気持ちの部分を、もっときちんと掘り下げて描いてもよかったのではないでしょうか。 独白だらけにしろというのではなく、要所要所での気持ちの変化を、 こちらに伝えてほしかったということです。
特に、彼女の基本設定である「記憶を喪っている」という部分。 どこかで、全ての記憶が蘇るイベントがあってもよかったのでは、と思うのです。 その上で、国を担う自覚、戦うことの重さを背負う覚悟をすることで、 後の言動にも説得力が増したのではないでしょうか。
覚悟、という点で言えば、話の中では出雲での悲劇がこれに近い役割を担っていると解釈します。 ここで千尋は自分の役割の重さを自覚しますが、その背後にある記憶が、 時空移動以後のものしかないのか、全てを思い出した上でのものなのかで、 覚悟の基盤がかなり違うのではないでしょうか。また、 こちらに伝わってくる千尋というヒロインの重みも、自ずから違ってくると思います。


以上、長いプレイ記でしたが、これでやっと終わりです。 書き残したこともたくさんあり、言葉足らずの所もたくさんあり、 見苦しい苦闘の連続でしたが、嘘なく書こうと努力した1年でした。 お読み下さった皆様、本当にありがとうございました!!
09.06.15

[ページトップへ]


[保管庫へ]