温泉湯煙大作戦・R

 

〜龍神温泉は赤く染まる〜


ご注意

以下のお話は、「遙か3・十六夜記」の九郎十六夜エンディングルート、
第4章、熊野・龍神温泉でのイベント「温泉湯煙大作戦」をベースにしています。

特にネタバレ要素はありませんが、未プレイの方は
本編での興趣を削ぐことになりかねませんので、ご注意下さい。

またこの話は、はっきり申し上げて、下品!です。
きっぱり言い切れます。

というわけで、その手の話が苦手な方は、 ここから引き返すのが無難かと・・・。

下品上等!受けて立つわ!という方のみお読み下さい。
読み始めてから怒るのはナシ!ってことで。


「一番気になる人・・・って?・・・どうしても・・・言わなきゃダメ?」
「あなたがいやなら無理にとは言わないわ・・・。でも、前から知りたいと思っていたの。
聞かせてもらえたら嬉しいのだけれど・・・。私でよければ力になれるかもしれないし」
「そっかあ・・。それなら・・・」

「ねえ、そこいらのヤロー達、ちょっと静かにしててくれない?」
「話が核心に迫ってきていますね・・・。聞き逃すのは惜しいかな・・・」
「盗み聞きか・・・?お前達の趣味は分からん」
「そ、そのようなことをするのは・・・許されないと・・・思うが」
「俺たちまで共犯にしないでくれよな」
「なーんて、ずいぶんこっちまで近づいてきてるじゃん」
「・・・す、すまない・・・つい・・・」
「!!・・・そ・・・それは・・・」
「うーん、それにしても、隣の話し声って、聞こえてきちゃうものなんだね〜。
聞こえちゃうと、つい気になっちゃうよね♪」
「アイツ元々、声でかい方だしな」
「ここからでも十分聞きとれる」
「・・・っ!そのように奥まった場所からでもですか?」
「うむ。しかし、こちらで聞くことができるということは・・・」
「逆もまた有り・・・ってことだろ?」
「では皆さん、意見は一致したようですし、静かにして下さいね」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

「一番って言われたらやっぱり・・・」

「・・・・・・・・・・・・・・・・・ごくっ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

「白龍かなあ・・・」

「!?○#*%▼¥□$●&△;^●!!!!」
「な、なんだよ?!それって、先輩・・・もしかしてショタ・・・?」
「お、オレ達でも、歳食いすぎか?」
「しかしアイツも、わかんねえ趣味してんなぁ」
「ふふっ、うまく流されましたね」
「あ〜あ、オレ達みごとにふられちゃったね〜。ま、神子なんだから当然・・・なんだろうけど」
「・・・無論・・・・・・常に神子としての自覚を忘れていないということだ」
「そ・・・そうですね。龍神の神子としてはやはり・・・・・・・・・」
「・・・せ、先生の仰る通りだ!ここでオレ達があれこれ言ってどうする?!」
「ふうん、その割にはがっかりしてない?」
「!!!・・・な、何を言・・・・」

ちゃぷちゃぷ・・・ちゃぷん・・・ばしゃばしゃ

「・・・?・・・神子達の他に、誰かいるのか?」
「泳いでるみたいな音、ですね」

ちゃぷちゃぷ・・・「神子〜」

「あ、白龍! 神子と一緒にいるのかっ?!・・・」
「うまいポジション、キープしてるなあ」

「神子、楽しそう。何の話?」
「ふふっ、今ね、望美が一番気になる人は誰かっていう話をしていたの」
「神子が気にする人・・・?神子は誰かに心を煩わされているの?」
「違うのよ、白龍。気になるっていうのはそういうことじゃなくて、大好きという意味なの」
「うわあ!!それは神子の太一・・・のこと・・・だね?私は知りたい・・・教えて!!」
「うーん、ストレートに聞かれると、ちょっと照れるかも」
「すとれえと?」
「はっきり、って意味だよ」
「望美が照れるのも無理ないかもしれないわ。
だって、彼女が一番好きなのはあなたなんだから、白龍」
「(朔、そ、それってちょっと違うような・・・)」
「本当?!!!うれしいっ、神子!!!」
むぎゅううう
「あ、わっ!!いきなり抱きついたら倒れちゃうよ、白龍」

「い・・・いきなりなんだってぇぇぇ?!」
「ま、まあ、子供なんだしさ・・・ははは・・・は、は・・・」

「ごめんなさい、神子」
「うん、危ないから急にこんなことしちゃだめだよ」
「わかった。今度からは断ってからすればいいね」
「(・・・違うんだけど・・・ま、いっか)」

「違う!!!そういう問題じゃない!!」
「あ、あんまり大声を出すと・・・まずいのではないか・・・?」
「すまながってるわりに、聞く気満々だね」

「そろそろあがろうか、朔?」
「そうね、きっと男の人たちは早いから、あまり待たせるのも悪いわね」

「思わぬ長湯をしてしまったようだ。神子達を待たせてはいけない」
「湯上りで外に長くいると、風邪をひいてしまうかもしれませんね」
「お前、心配しすぎだって。アイツ、小さい頃からお前よりよっぽど頑丈だったんだぞ」
「ま、今後の参考にはなったかな」
「まったく、お前たちは何を・・・」
「そういう君も、ずいぶん熱心そうに見えましたが」

「望美、ここの岩は滑りやすいから気をつけてね」
「そうだったね、ありがとう、朔。 白龍、危ないから抱っこしてあげようか」
「うん!! 神子! うれしい!!!」
むぎゅっ!
「そ、そんなとこにつかまられると、くすぐったいよ」

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「そ、そそそそそんなとこってぇぇぇぇ・・・・・・・・・・・・・・・・・?!」
〜〜〜〜もやもや〜〜〜もやもや〜〜〜〜もやもや〜〜〜もやもや〜〜〜〜もやもや〜〜〜〜
「く、くくくくくくすぐったいってぇぇぇぇぇ・・・・・・・・・・・?!」
〜〜〜〜もやもや〜〜〜もやもや〜〜〜〜もやもや〜〜〜もやもや〜〜〜〜もやもや〜〜〜〜
「そっ、そんなとこ・・・とは・・・・・あんなとこやこんなとこ・・・・・・!!
うっ!!何を考えている?!熊野には兄上の大事な用で・・・( ぽたっ)」
〜〜〜〜もやもや〜〜〜もやもや〜〜〜〜もやもや〜〜〜もやもや〜〜〜〜もやもや〜〜〜〜
「せ・・・先輩、甘やかし過ぎだ・・・(ぶしゅっ)」
〜〜〜〜もやもや〜〜〜もやもや〜〜〜〜もやもや〜〜〜もやもや〜〜〜〜もやもや〜〜〜〜
「これで自覚がないんだから・・・罪な神子姫様だね・・・(たら〜)」
〜〜〜〜もやもや〜〜〜もやもや〜〜〜〜もやもや〜〜〜もやもや〜〜〜〜もやもや〜〜〜〜
「?!!・・・・・・・・うっ・・・ (つぅっ) ・・・あ、これは・・・?穢れた私にもこんなに赤い血が・・・」
四人一斉に・・・ぶくぶくぶく・・・
「あ、あれ〜、どうしちゃったのかなぁ、これからあがるはずなのに、
お湯に潜ってる人たちが・・・ って、オレもやばいかも〜」

「神子の胸は柔らかいね」
「えっ?!、ちょ、ちょっと白龍、それはさすがに・・・
(恥ずかしいけど、白龍には分かってもらえるのかな?
まだ小さいし神様なんだし、うーん)」
「さっき、少しの間、息、できなかった。でも、神子は柔らかくて、とてもいい匂い」

〜〜〜〜もやもや〜〜〜もやもや〜〜〜〜もやもや〜〜〜もやもや〜〜〜〜もやもや〜〜〜〜
「アイツの・・・で、息できないって・・・」
〜〜〜〜もやもや〜〜〜もやもや〜〜〜〜もやもや〜〜〜もやもや〜〜〜〜もやもや〜〜〜〜
「見えないと、かえって想像しちまうじゃねーか!もう、刺激強すぎるぜ (つつつー)」
ぶくぶくぶく・・・
〜〜〜〜もやもや〜〜〜もやもや〜〜〜〜もやもや〜〜〜もやもや〜〜〜〜もやもや〜〜〜〜
「ふふっ、子供は無邪気でいいですね。ぼくもちょっと、うらやましいかな (ぽたぽたぽた)」
ぶくぶくぶく・・・
「なーにこんな時までカッコつけてんだよ」

「神子はいつもきれいだけど、今の神子の姿は一番きれい・・・」

〜〜〜〜もやもや〜〜〜もやもや〜〜〜〜もやもや〜〜〜もやもや〜〜〜〜もやもや〜〜〜〜
「あぁぁ〜〜、やっぱりオレ、もうだめ・・・(たらたら)」
ぶくぶくぶく・・・
〜〜〜〜もやもや〜〜〜もやもや〜〜〜〜もやもや〜〜〜もやもや〜〜〜〜もやもや〜〜〜〜
「修行と思い耐えてきたが・・・神子、少しは慎みなさい (じゅわー)」
がさごそ・・・きゅっ・・・
「先生、なぜ覆面を?」
「答え・・・られない・・・。覆面がこういう色 で、本当によかった・・・

・・・・・・・・・・というわけで、 この日、龍神温泉は赤く染まったのでした。

「あれー、意外に遅かったね。どうしたの、みんな真っ赤な顔して?」
「ぎろっ」「じとっ」「じぃぃぃっ」「ぎんぎん」「きらりん」「ぎりりっ」「じろり」「きっ」
「神子・・・、八葉が、怖い顔で私を見る」
「みんな、だめだよ!! 白龍がこわがってるじゃない」
「先輩・・・甘やかし過ぎだって・・・・・」
「す、すまない・・・神子。・・・し、しかし・・・」
「ああ、きみは心配しなくていいんですよ、望美さん。白龍も子供なんだし・・・」
「白龍が・・・?」 
「まあ白龍(こいつ) がもう少し大きかったら、別・・・かもしれねーけど」
「?????」

この後、ここ熊野の地で白龍は大人になり、八葉たちと一緒の部屋で寝ることになりました。
みんな、仲良くねっ!



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ご拝読、ありがとうございました。
ちび白龍大暴走?とか、鼻血ネタかい!というもっともなツッコミはさておき、
この腐れた妄想編は、ゲーム本編のイベントがあまりに、
肩すかしだったので、つい書いてしまったものです。
まあ、私の期待(もやもや〜)に沿う方がマズイのですが(汗)

とにかく、せっかくの風呂イベントで、あれはないですよ。
八葉が揃っていないスチル・・・。
水野先生は、コミックで全員描いて下さいましたね♪

また、いかに九郎ルートのイベントとはいえ、
風呂上がりにも全員分のリアクションくらい入れたって、バチは当たらんでしょうが。

というわけで、タイトルに付けた「R」はリベンジでリターンマッチでリバースです。

ほとんどセリフだけの、シナリオみたいな構成ですが、
敢えて、各セリフの頭に話し手の名前は入れませんでした。
セリフの内容から察して頂くのも、楽しいかな・・・と。
わからなかったら、それはひとえに筆者の力量不足によるものです。
興を削いでしまったようなら、すみません。

ちょこっとでも笑って頂けたとしたら、とっても幸せです。