ある日の安倍家…
陰陽寮への出仕を前に、
泰明の噂をしている者達がいる。
先日黒焦げにされた、兄弟子達だ。
ついこの間のことだというのに、全く懲りていないらしい。
「ふう…この前はヒドイ目に遭ったな」
「泰明に嫁とは、夏の雪より信じられないが、どうも本当らしい」
「あのむっつり顔で実はもてていたのか……なんて、そりゃないか」
「顔がよくても、性格がなあ…」
「そーだそーだ。あれにガマンできる女がいるなんて、信じられないぞ」
「そもそも、ヤツに女を口説いているヒマなどあったのか?」
「普段は陰陽寮と
「………」
「………」
「ということは」
「ふっふっふ…」
兄弟子達は、顔を見合わせてにんまりと笑った。
「いかに泰明といえど、最初は不慣れだ」
「そうだ!初心者だ」
「つまり」
「とうとう」
「俺達にも」
「泰明に向かって先輩顔できる時が」
「巡ってきたんだ!!」
「しめしめ、ちょうどヤツが来たぞ」
「おい、泰明」
兄弟子達は、わらわらと泰明を取り囲んだ。
「ちょっと顔を貸せ」
「私の顔は取り外しできない」
「耳を貸せ」
「耳の取り外しもできない」
「いいから、話を聞け」
「お前達もこれから陰陽寮に出仕するはず。
それほどに重要な話か」
「そりゃ、もちろん重要だ」
「仕方ない。手短に話せ」
「ごほん…では、言おう。つまり」
「あれがなにの×××のことだ」
「泰明、知っているか」
「知っている」
「ま、まあ、少しくらいなら、分かるのだろうな」
「じゃあ泰明、尋ねるぞ。
お前は×××が××の時、どうすればよいか分かるか」
「××を×××すればよい」
「しかし、女とは××××が××なものだぞ」
「そう簡単に×××が××には××××なはずだ」
「そういう時は、××を×××に××する」
「……むむむ…」
「くううっ…お前、できるな…」
「いつの間にそのような」
「構造と機能から必然的に理解できることだ。
ならば、お前達は、××が×××になったら、どう対処すればよいと考える」
「そ、そんなことは決まっている。
×××が××××なのだ。××して」
「い、いや!そうではないぞ。
×××などしては、ますます××になる。
すかさず、×××を××にして」
「違う違う!!それではせっかくの×××が」
「先程の説明を理解していないようだな」
「何だと!」
「では、お前ならどうするというのだ、泰明」
「××は、実は×××なものだ。
なれば、××××に×××で、×××……
………どうした????」
「う……たら〜」
「す、凄い……たら〜」
「凄すぎる……たら〜」
「話はまだ途中だ。
お前達が分からぬと言うから説明しているのだ。
鼻血など出さず、最後まで聞け。
もしもその時、×××が××と×××になったとしたら…」
「も、ももももういい!」
「こ、ここここれから陰陽寮に行くのだ」
「朝っぱらから困るではないか!」
「もっと慎め!」
兄弟子達は鼻をつまみながら、よたよたとした足取りで行ってしまった。
その後ろ姿を見送りながら、泰明は続けた。
「だから結論としては×××を××……だ。
……と
友雅が言っていた」
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品のない話でごめんなさい(汗)。
ぺこん。
それにしても友雅さん……どんな話をしていたのか…(笑)。
でも、泰明さんの他に聞いていいのは、
頼久さんと、ぎりぎりセーフで鷹通さんだけ。
八葉の皆様、若い…(笑)。
2008.5.24 拍手より加筆移動