神子への年賀状がテーマです。
ほとんどセリフのみですので、
シチュエーション、背景などは、ご想像のままに。
「おっ! これででき上がりだな、詩紋!」
「ボク達からの年賀状、すっごくいい感じにできたね!」
「ありがとな、詩紋。
最初に年賀状って聞いた時は、どうなるかと思ったぜ。
オレ、字なんて、あかねからの文を読むのが精一杯だしさ、
立派なことなんて書けそうもないからな。
でも、お前の言葉で目が覚めたぜ。
年賀状は、気持ちを伝えることが一番大切なんだよな」
「うん! 立派なことを書くより、
一生懸命相手のことを思う気持ちが大切だと思うんだ。
イノリくんの描いた馬の絵、すっごくカッコいいよ。
あかねちゃんへの気持ちが、ボクにも伝わってくる」
「ああ、すっげーがんばって描いたからな。
これも詩紋が考えてくれたおかげだ。
字を使わなくても、形に表すことができるってな」
「じゃあ、一緒にポストに出しに行こうか、イノリくん!」
「おう! 一緒に行こうぜ、詩紋!」
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そして時は過ぎ………
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「おや、年賀状を書いたんですか、ヒノエ」
「そういうあんたも、手にしているのは年賀葉書ってね」
「ヒノエは官製葉書を使わなかったようですね」
「当然さ。
年賀状は年の一番始めに届く恋文だよ。
ありきたりのものじゃつまらないだろ?」
「ふふっ、一理ありますね」
「ふうん、その余裕の笑いは気に入らないけど、
あんたに負ける気はないぜ」
「その言葉、そっくりそのままお返ししますよ」
「じゃ、オレはこれで失礼するよ。
足止めしても無駄だぜ。
神子姫様への恋文の投函は、誰にも邪魔させないってね」
「そんな無粋なことはしませんよ。
けれど奇遇ですね。
僕もちょうど年賀状を書き終えたところなんです。
ご一緒しますよ、ヒノエ」
「あんたと一緒なんて気が進まないけど、
玄関までなら、一緒に行ってもいいぜ」
「僕を警戒してるんですか?」
「野郎は目障りなんでね。
あんただって同じだろ?」
「ふふっ、否定はしません」
朱雀組の変貌ぶりは、もう見事と言うしかありませんよね。
2014年お正月企画
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2013.01.01 筆 02.27 [小説]に移動