―― 花の還る場所 ――

目次 ・ あらすじ

目 次

第一部
プロローグ  1.陰陽勝負・前編  2.迷子  3.陰陽勝負・後編
4.裁定  5.惑い  6.夢魔  7.宗主  8.治部少丞の不在
9.蠢くもの  10.月影  11.妖変  12.右大臣  13.童子  14.露顕

第二部
1.惜春  2.師弟  3.怨霊  4.大内裏・前編  5.大内裏・後編
6.転変  7.兄と弟  8.疑惑  9.魔手  10.集う・前編
11.集う・後編  12.出奔  13.理に背く者  14.再会

第三部
1.小さな影の蠢く時  2.草庵  3.分断  4.護法  5.傷心
6.式神  7.前夜  8.心を映すもの  9.雷雲  10.惨劇
11.(わか)  12.雨の後  13.岐路  14.散滅  15.予兆
16.逃走  17.行方

第四部
1.呪詛  2.刻・迫る  3.破戒  4.土御門  5.思いを抱いて・前編
6.思いを抱いて・後編  7.神泉苑  8.裏鬼門  9.禍事  10.蝕み
11.暗き水  12.冥き国  13.欠けた力  14.亀裂  15.神子
16.悲しみの日  17.狭間  18.花の還る場所

エピローグ
1.京・前編  2.京・後編  3.重陽  4.冬の朝

[あとがき]

あらすじ

※敵・味方双方にオリキャラが複数人登場します。
(神子、八葉とオリキャラの関わりに恋愛的な要素は一切ありません)

第一部
帝にささやきかける不吉な声。その時すでに、凶事は芽吹いていた。
紫宸殿の庭で開かれた陰陽勝負で、
泰明は古の陰陽道の名家・大津家の動きに不穏な気配を感じ取る。
一方、謹厳実直な鷹通が、理由不明のまま治部省を休み続けていた。
鷹通の屋敷を訪れた泰明と友雅は、そこで意外な光景を見ることになる。

第二部
泰明、友雅、鷹通は大津の宗主の正体に迫っていくが、
宗主は逆に、あかねが龍神の神子であったことを突き止めてしまう。
あかねに魔手が迫り、それがきっかけとなって八葉が再び集結する。
一方、左大臣が怨霊に襲われる事件が起き、朝廷は怨霊の復活に揺れ動く。
そして浅茅の身に起きた異変と、過去の因縁とは。

第三部
頼久の活躍によって怨霊から辛くも逃れた左大臣だったが、
土御門邸で突如、病に倒れる。
しかしその原因を見破った泰明は、闇の底へと呑み込まれてしまう。
安倍屋敷を抜け出した浅茅の前に現れたのは、思いもかけぬ人物だった。
直後、巨大な怨霊に襲われた浅茅の中で、暗い力が発現する。
そして、再会できたのも束の間、追われる身となった泰明とあかねは……。

第四部
相次ぐ凶兆に、神泉苑では帝臨席の下、大規模な祓えの儀式が行われる。
しかし、儀式と共に禍事は起きた。
藤姫の占いに現れた、破滅の予兆がその正体を現したのだ。
京の滅びを止められるのは、八葉のみ。
絶望的な戦いが続く中、あかねは静かな決意を胸に、敵の眼前に歩み出る。
抗いようのない力の奔流を前に、泰明の選び取った行動は……。

エピローグ
儀式の後の京で、人々はそれぞれの生を懸命に生きていく。
泰明とあかねにもまた、新たな日々が訪れていた。





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