1と3の八葉から神子への新年の挨拶です。
【鷹通・友雅】
「新春を寿ぎ、神子殿のご多幸をお祈り申し上げます。
今年も八葉の務めを立派に果たせるよう、
努力を惜しまず励むことをお誓いいたします」
「………いつも以上に堅いねえ、鷹通。
私まで固まりそうになってしまったよ」
「正月は大切な節目。
旧年を省み、気持ちも新たに歩み出す時ではありませんか」
「私にとっては、退屈な宮中の行事が続く時季ということだよ。
華やかな宴もあるけれど、神子殿と一緒にいる方がよほど面白い。
なので今年もまた、八葉として神子殿のおそばにいることにしよう」
「友雅殿、それではまるで八葉の務めが遊びか何かのようではありませんか」
「真面目なのだね、鷹通は。
人はね、仕事より遊びにのめり込むものなのだよ。
務めと遊びが同じならば、上々ではないかな?
………ということで神子殿、あけましておめでとう。
今年もよろしく頼むよ。
いや、今年こそ、神子殿の……」
「友雅殿!」
残念。叱られてしまったか。
では続きはまたの機会にね、神子殿」
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