1と3の八葉から神子への新年の挨拶です。
【ヒノエ・弁慶】
「あけましておめでとう、オレの神子姫様。
今日はいつにも増して美しいよ。
新玉の年の清浄な気が、
お前の美しさをさらに輝かせているんだってこと、分かってる?
それに、その晴れ着姿、サイコーだ。
罪作りな姫君だね。
お前から眼が離せないだろ。
できるならお前の美しさを独り占めしたいところだけど……
………ああ、やっぱり無粋な野郎が来ちまった」
「望美さん、あけましておめでとうございます。
年が明けてすぐに君と逢えるなんて、
僕は大変な幸せ者です。
でも無粋な男が一人いますね。
ヒノエ、望美さんを口説いて困らせたりしていませんか?
ああ、答えなくていいですよ。
こんなに可愛い人を前に、平静でいられる男なんていませんから」
「ま、野郎には好きに言わせておけばいいってね。
さあ、姫君、お手をどうぞ。
初詣の混雑の中でオレとはぐれないように、
しっかり握っているからね」
「おや、君にしては遅いですねヒノエ。
望美さんはこちらの手をもう僕に預けてくれましたよ。
え……? 両手に花? 僕たちが花…ですか?。
ふふっ……君には到底敵いません。
今までも、そしてきっとこれからもね」
「ははっ、それだけは賛成だよ。
姫君の両手を預かってるんだ、気を抜くなよ、弁慶」
「もちろんですよ。
そちら側は任せましたからね、ヒノエ」
2017年お正月企画
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2017.01.01 拍手にアップ 02.01 [小説]に再掲