1と3の八葉から神子への新年の挨拶です。
【譲・景時】
「先輩、あけましておめでとうございます。
何だかあっという間の一年でしたね。
今はまだ、振り返る余裕もない感じですが。
先輩は……え? まずは冬休みの宿題?
……仕方のない人だな。
いいですよ、俺でよかったら手伝います。
心配しないで下さい。
二年生の学習範囲は、あらかた分かっていますから。
でも正月くらい、少しのんびりしませんか?
祖母の温室は暖かいですよ。
ココアを作りますから、一緒に飲みましょう。
……………
温室のガラス越しに空を見上げるのは久しぶりです。
祖母は、どんな思いで空を見ていたんでしょうね。
俺達にはもう知る由もありませんが……。
先輩、冬休みの間も、春になっても、
あなたとこうして時間を過ごしたい………。
……喜んで……って。
参ったな。
本気に…してしまいますよ、先輩」
「あけましておめでとう、望美ちゃん!
新年を迎えるっていいよね〜♪
何にもかも一気に新しくなったみたいでさ、
気持ちが明るくなるし、
それでいて厳かな気分もあるのがいいんだよ。
この調子で、イヤなこととかも全部、
ぱ〜っと忘れられるといいんだけどなあ。
……って、そんなに都合よくいかないか。
あ、気にしないで。
たいしたことじゃないから。
望美ちゃんはもう知ってるでしょ。
オレって結構小心者だからさ、
あれこれ気になるっていうか……。
って…オレ、いったい何を口走ってるんだろうね。
こんないいお天気の正月なんだから、
うんと楽しまないとね。
ねえ、望美ちゃん、どこかに出かけない?
え? せっかくだから一緒に洗濯しよう?
わっわっわ〜〜♪ 望美ちゃん、君って子は……。
ありがとう! オレ、大感激だよ〜♪♪♪」
2017年お正月企画
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2017.01.01 拍手にアップ 02.01 [小説]に再掲