1と3の八葉から神子への新年の挨拶です。
【敦盛・リズヴァーン】
「神子……その………すまない。
何も……言えないのだ。
いや、穢れた身の私が祝いの言葉を口にしてよいものか……と。
あ……神子……
あなたの方から、おめでとうと…私を言祝いでくれるのか。
私が……祝うに値しない……
いや、祝いとは真逆の存在であると知りながら。
ありがとう、神子。
不思議だ。
あなたの言葉が、清々しい風のように私の中を吹き抜けていった。
あたたかなものが、胸を満たしていく。
そうか。
言祝ぎとは幸を祈ること。
祈りは、あまねく降り注ぐ陽光だ。
……神子、私も、あなたを言祝いでよいだろうか。
私は、祈りたいのだ。
あなたの幸を。
新しき年が、祝福に満ちたものとなるように、と」
「神子、新しき年が明けた。
今年もお前が幸福であるようにと、願っている。
私が望むのは、この一点のみ。
……………
お前から私に祝詞をくれるというのか?
…………
あけましておめでとう……という、
短い言の葉には、尊き喜びが満ちあふれているのだな。
古き年をいとおしみ、新しき年に希望を抱く。
神子が口にするにふさわしい言葉だ。
無論、修行に終わりはない。
神子がこれからも剣の道を究めるのなら、
私もお前の師として、お前の剣を導こう。
平和な神子の世界にあっても、
神子のよき師であり続けることができるよう、
私も自らの鍛錬を怠ることはない。
………師として鍛錬することがおかしい…と言うのか?
む? 鍛錬は関係ない?
では、問題なのは師としての私か?
神子、私に師として欠けるところがあるのなら、
正直に言ってほしい。
力を尽くして………
……神子?
頬がふくらんでいるが、どうした?
何かの病ではないのか?
そうか、こいの病か。
ならば早く医師に………」
ドカ〜ン
ズゴゴゴゴゴ
しゅぽ〜ん
ガラガラガラ
ドッスングシャッ
ぷるぷるぷる
Q:さて、何が起きたのでしょうか。
A:乙女心
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