1と3の八葉から神子への新年の挨拶です。
【将臣・九郎】
「望美、あけおめことよろだ。
ん? 短すぎるってか?
こういう決まった挨拶なんてのは、
さくさくすませるのが一番だ。
いや、急いでるわけじゃねえ。
寸暇を惜しんでのんびりしてるだけだ。
お前も一緒にこたつに入れよ。
ほら、みかんも山盛りだ。
お前、冬休みの前のあの日にさ……
やっぱりこたつにみかんだよね…って言ってただろ。
カップ麺も補充したし、食料の心配も無しだ。
さあ、一緒に思いっきりぐだぐだしようぜ」
「望美。
お前の世界の正月の風習はよく知らん。
将臣が極端なのかもしれないが、将臣は将臣。俺は俺だ。
俺はお前に、きちんと新年の挨拶がしたい。
新しい年を皆で迎えることができたのは、
お前のおかげだからな。
それに俺はお前の兄弟子だ。
何よりお前は俺の……
いやっ、そのっ、な、何でもない!!
とにかくだ、新しい年が、お前にとってよいものであるように祈っている。
そのために「こたつでぐだぐだ」が必要だと言うなら、
俺もお前につきあおう。
遠慮なく言ってくれ」
2017年お正月企画
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2017.01.01 拍手にアップ 02.01 [小説]に再掲